うなぎ川貞
大垣ではかつてお正月や祭りになると、鮒の甘露煮やもろこ煮をいただくのが定番でした。海のない土地柄、川魚はたんぱく源として貴重だったのです。郭町(くるわまち)に本店を、そこから車で10分ほどの東前には東店を構える「川貞(かわてい)」は大正2年に川魚専門店として創業しました。その後時代の変遷とともに、中心は川魚からうなぎへと移り変わり、100年以上も愛され続けています。
大垣ではかつてお正月や祭りになると、鮒の甘露煮やもろこ煮をいただくのが定番でした。海のない土地柄、川魚はたんぱく源として貴重だったのです。郭町(くるわまち)に本店を、そこから車で10分ほどの東前には東店を構える「川貞(かわてい)」は大正2年に川魚専門店として創業しました。その後時代の変遷とともに、中心は川魚からうなぎへと移り変わり、100年以上も愛され続けています。
川貞本店
川貞東店
本店は持ち帰り専門、東店は店内でのお食事ができます。
気さくでお話し上手な3代目店主の古川さん。
「大垣は水害が多かったから、昔は店の中まで水浸しになって鮒が泳いでいたこともあったよ。」
「今は閑散としてしまっているけれど、かつて紡績業が盛んだった時期は日曜になると女工さんが買い物に出て、祭りの日でなくても駅前は大賑わい。」
店やまちの昔の様子を懐かしそうに語ってくださいました。
うなぎ丼<竹>(2,990円)
メニューはうなぎ丼、ひつまぶし、定食など様々で、どれも間違いなく絶品ですが、特におすすめだというのがうなぎ丼<竹>。絶妙な甘辛さのタレの香りが食欲をそそり、肉厚のうなぎがご飯を覆います。
大垣は日本の東西を分けるちょうど中心に位置するため、様々な場面で東西の文化が混ざり合う土地柄。うなぎは東西で調理法が異なることで知られていますが、大垣ではそのどちらの文化も見られます。川貞のうなぎの焼き方は関西風。「地焼き」といって蒸さずに一気に焼き上げます。一方裂き方は関東風の背開きです。
「脇方三年、裂き3年、串打ち4年で丸10年、焼きは一生」とも言われるようにうなぎの調理は非常に難しい技術。古川さんを含め4人の職人さんが、微妙な火加減を見極めながら焼いています。
ゆったりとした店内から眺められる立派な日本庭園。季節によって表情を変える景色も楽しみ一つです。
祭りの日にはぜひお立ち寄りください。
川貞本店 ※お持ち帰りのみ
住所:岐阜県大垣市郭町東2-58
営業時間:10:00~19:00
定休日:水曜
電話:0584-78-3439
川貞東店
住所:岐阜県大垣市東前2丁目38-2
営業時間:11:00~19:00
定休日:水曜
電話:0584-81-4998
住所
〒503-8550
岐阜県大垣市北方町5丁目50番地
岐阜協立大学内
開館時間
10:30a.m.-4:00p.m.
休館日
原則として、土・日・祝日、展示切替の準備期間
※岐阜県西美濃地域に暴風警報が発令されますと、ご利用の皆様の安全確保のため、その時点から臨時休館となりますので、あらかじめご了承ください。